体調があまり優れなかったので、動画の前半で些か不機嫌な表情になってしまいました。何卒、ご容赦ください。

 前半は、ざっと私の大まかな武道歴をお話しいたしましたが、動画内での説明は、あくまで略歴を申し上げたに過ぎません。ホントは、少年時代に剣道や柔道もやっていたし、空手や拳法の修行の合間に、合気道や柔術、剣術や杖術なども学んだんですが、それを動画内で全て述べると、更に尺が長くなりそうだったので、その部分は割愛させて頂きました。

 合気道や剣術などを学んだのは、空手修行のヒントになるモノを学べるかも知れないと考えたからです。確かに、それはそれで勉強にはなったんですが、直接、空手修行に役立つ情報を得る事は出来ませんでした。



 動画の後半では、稽古の進化過程で手の形をどう変化させていくかについて、述べさせて頂きました。ホントは、別の形の突き方もあるんですが、そこまで話したら、尺が長くなり過ぎてしまうので、今回は、割愛させて頂きました。

 正拳突きは、空手の基本中の基本ですが、古い形の空手や拳法の経験者である私としては、全ての空手修行者に正拳突きを通して、更に奥深い部分にまで到達して欲しいと願います。


 空手と言うと、硬いイメージがありますが、いみじくも渡口政吉先生が仰ったように、人間の体は剛体ではないので、身体を固める修行から入ったとしても、いずれは、力を抜いた自由な世界へと移行するべきなんです。何故なら、人間の体は、元々柔らかく出来てるからです。心も、そうだと言えるでしょう。

 心が柔らかくないと、苦難に遭遇した時に心が折れ易くなってしまいます。そういう意味でも、武道修行における柔らかい動きが、重要になって来るんですね。


 参考にして頂ければ、幸甚です。m(_ _)m