最初は、ちょっとした小噺だったこの記事も、皆様方のご好評にお答えして、加筆に加筆を重ねているうちに、こんなに長くなってしましました。それだけ、この記事が皆様に愛されているということでしょう。ここに、厚く御礼申し上げます。m(_ _)m


 いきなりですが、次のハングルをご覧下さい。

 진보가 많고

 これ、日本語にすると、「進歩が多くて」と言う意味なんです。でも、これを韓国語で発音すると、

 チンボ ガ マンコ

となるんですね。ウソじゃありません。ホントです。あくまで、韓国語ですよ、韓国語。

 「チンボ」は、進歩の韓国語読みです。「シンポ」、「チンボ」、少し似てますね。가=ガは、日本語の「が」と意味も、発音も同じです。これは似てるどころの騒ぎじゃないですね。同じです。

 で、多いという形容詞の辞書形は、많다(マンタ)で、다=タを取って、「~て」と言う意味の「고」=コをつけて、「多くて」が、많고=「マンコ」になります。

 ゼロスタートで韓国語を学び始めた日本人の多くが、この部分で、笑ってしまうそうです。私も、笑いました。(^^)

 若い女の子は、恥ずかしくて、これが発音できない人もいるとかいないとか・・・・・・


 因みに、jerseyと言う英単語をご存知ですか?かなり英語を勉強した人でも意外に知らない単語です。日本語だと、殆んどみんな知ってる単語なんですが・・・・・・

 これは、ジャージの事です。で、英語じゃなくて、日本語でこの単語を発音すると、韓国人には、これが、

 자지(jaji)

と聞こえるんですね。韓国の方と付き合いのある方は、この単語は、韓国人の前でお使いにならない方が賢明です。これは、日本語の「チ〇チ〇」の意味になってしまうからです。

 韓国人の前では、「トレーニング・ウェア」と言いましょう。



 カナダのサスカチュワン州には、「オマンレイク」と言う湖が、あります。この名前の「レイク」の部分を「湖」に変えて読むと、ちょっと恥ずかしいですね。 ノースウエスト準州にも、同じ名前の湖が、もう一つあるので、カナダには、「オマン湖」という湖が、二つもある事になります。(>_<)

 同じカナダのオンタリオ州には、「オナマン・レイク」と言う湖もあります。「オナマン湖」ですね。

 外国じゃありませんが、那覇には、そのものずばりの「漫湖」と言う湖もあります。あ、そうそう、それで、思い出しました。

 私の中国時代の同僚が、彼の教え子に「万高」さんと言う名前の女性がいたと、笑いながら教えてくれたことがあります。点呼の時に、名前を呼ぶのが恥ずかしかったって事ですね。(^^)


 オッ、その話で、私自身の事も思い出しました。私の教え子に「高岩」さんと言う女の子がいました。
彼女は、日本語会話の試験の時に、「私の名前は、高岩です。」と発音する代わりに、「私の名前は、〇丸です。」と発音しました。で、私が、電子辞書で「〇丸」を検索して、

「今、あなたがした自分の名前の発音は、日本人の耳には、こう聞こえるから、気を付けた方がいいよ。」

と言って辞書の表示を見せると、彼女の顔は
真っ赤になりました。😳

 悪い事しちゃったかなとも思いますが、でも、ちゃんと教えとかないと、後で、初対面の日本人に名乗る時に恥をかくのは、本人ですもんね。〇丸の話が出た所で、それに関連した地名の話を致しましょう。


 バリ島北東部にある高原の名前は、「キンタマーニ高原」と言います。あくまで外国語ですよ。外国語。この場合は、バリ語でしょう。

 「キンタマーニ」(=
Kintamani)と言うのは、サンスクリット語の「チンターマニ」(=cintaamaNi चिन्तामणि)と言う言葉が、バリ語に入って転訛したモノのようです。ここで言う「チンタ―」とは、「思考」の意味で、「マニ」は、「珠」の意味です。

 つまり、「キンタマーニ」とは、「思いのままに願いを叶える宝珠」と言う意味の実に有難ーいお言葉なのです。チーーン!合掌🙏

 うーーん( 一一)、深いですね、如意宝珠のキンタマーニ。

 では、有難いキンタマーニ高原のカルデラ内風景を眺めてみましょう。
  キンタマーニ高原2
 オオ、なんと美しい!  キンタマーニ高原!

 こんなに風光明媚な観光地なのに、日本では、どうしてここがあまり知られてないんでしょうか?やっぱり、この地名のせいですかね?確かに、この地名だと日本では、宣伝しにくいですよね。パンフレットを作るにしても、CM動画を作成するにしても、この地名は使いにくいでしょうから。

 と言う事で、早速調べてみました。観光案内は、ありました。でも、「バトゥール村」と言う名前で紹介されてましたね。
インドネシア共和国バリ州バンリ県キンタマーニ郡バトゥールウタラ村と言う名称のバトゥールの部分だけを取ったんでしょうね。ここのカルデラ湖は、「バトゥール湖」って言う名前なんですが、「キンタマーニ湖」って言う別名もあるんです。でも、それを使うのも避けたんでしょう。
キンタマーニ湖
 あ、いやいや、そのものズバリ、「キンタマーニ高原」って明記してる観光案内も、ありました。いやー、勇気ありますね。VELTRAって言うツアー・専門サイトが、ハッキリ書いてました。それだけインパクトの強い地名なので、逆に注目してもらえると考えたのかもしれません。

女性 A:最近、見かけなかったわね。どうしてたの?

女性B:ちょっと旅行に出かけてたの。

女性A:どこに行ってたの?

女性B:バリ島よ。

女性A:へーー、そうなんだ。バリ島の何て言うところに行ってたの?

女性B:キンタマーニ高原よ。あそこのキンタマーニ湖が、幻想的でとてもよかったわ。あなたも一度行ってみるといいわ、キンタマーニ高原。

女性A:・・・・・・(ーー;)

 ないか、そんな会話。


 今までのとは、ちょっと毛色の変わったヤツを一つ。アメリカ合衆国のウィスコンシン州の西部にある都市の名前は、「オナラスカ」と言います。でも、これは、カタカナで書くと変に見えるだけで、実際の発音を聞くと、"On Alaska"と聞こえます。
 

 因みに、オランダのホラント州にあるリゾート地の名前が、

「スケベ人間」

に聞こえると言う話がありますが、残念ながら、これは、オランダ語で発音すると、

「スヘーフェニング(ェ)ン」(=
Scheveningen

としか聞こえません。もう一つ、バヌアツに、

「エロ漫画」


と聞こえる名前の島があると言う話もありますが、これも英語の発音は、

「エローマンゴウ」
(=Erromango

としか聞こえません。「ゴ」の部分を清音に変えると、これはこれで、ちょっと恥ずかしいですけどね。


 何度も、この記事が人気記事になるので、一つ強烈なオマケを付ける事にしました。これは、私が四の五の言うより、直接、動画を視聴なさった方がいいでしょう。浮世の憂さをお忘れになって、思いっ切り笑っていただければ、これに勝る喜びはありません。(^^)



 因みに、鳩を意味するベトナム語の"chim bồ câu"の"chim"は、鳥を意味する言葉で、"bồ câu"だけでも、鳩を意味する言葉だそうですが、通常は、この動画で紹介されているように、ベトナム語では鳩の事を"chim bồ câu"と呼ぶそうです。

 下ネタっぽい話でも、深堀りすると、結構、言葉の勉強になりますね。これは、意外な発見でした。


(2022年10月26日午前8時25分現在)

 また、この記事が、人気記事になりました。そんなに、これが面白いですか?自分で上げといて、自分で言うのもなんなんですが、あまり品格の高い文章とは言えないので、些か複雑な心境です。

 でも、気に入って頂けたのなら、このブログの運営者としては、喜ぶべきなんでしょうね。

 じゃあ、最初のヤツにも登場した많고(マンコ)=「多くて」を使った別の卑猥に聞こえる韓国語をお教えいたしましょう。

 대만에서는 목걸이가 많고, 빙빙 돌려 주세요.

 これは、日本語に訳すと、

「台湾ではネックレスが多くて、クルクル回って下さい。」

って意味です。変な日本語ですけど、日本語で卑猥に聞こえるようにするために作られた文です。で、これを、韓国語で一語ずつ区切りながらハッキリ発音すると、こうなります。

テマン エソヌン モッコリマンコビンビン トルリョジュセヨ。」


 喜んでもらうと、もっとサービスしちゃいたくなるのが、私の悪い癖です。いや、いい癖かな?(・・?

 でも、これは、あくまで、韓国語ですよ。韓国語。決して日本語では、ありません。その点、何卒、お間違えなく。(^^)

 些かお下品な外国語にまつわる笑い話を紹介させて頂きましたが、これをキッカケに外国語に少しでも興味を持って頂ければ、幸甚です。


※関連記事 1:http://raymond007.blog.jp/archives/3940768.html


※関連記事 2:http://raymond007.blog.jp/archives/4112312.html