どんな情報も、先ずきちんとしたファクトチェックをやらないとダメだという事です。

 この話を鵜呑みにして、著書の中で引用していた人たちは、大恥をかいちゃいましたね。書いてしまった本は、絶版になっても、残りますから。


 アマラとカマラ以外にも、子供が動物に育てられたとされていたと言う話はありましたが、実際に調べてみると捏造だと判明する事が、多かったようです。例外があると言う話は、聞いたことがありません。まあ、現実は、こんなもんでしょうね。


 要するに、シング牧師は、孤児院の経営に行き詰って、二人の話をでっち上げた可能性が大だという事です。


 こういう野生児をその著書の中で引き合いに出す人は、

「人間は、人間社会で育てられてこそ、まともな人間になる。」

という事を主張したいんだと思います。その意図は間違ってないとは思うんですが、それなら、幽閉されたり、森林で遭難したりして、人間社会から孤絶してしまった子供たちを事例として、取り上げても十分にその主張の裏付けとして使えます。

 その意見を主張する際には、
動物化したと言われている野生児を事例に取らない方が、賢明です